一人静【完】

おまけのおまけ /やきもち








放課後、いつもの帰り道

なんら変わりない八木くんと歩く私


何も、べ…別に何も…



「…どうしたのかなひなたちゃん?」


「……何が」


「え、い、いや、いつもと違うじゃん?」


「どこが」


「どこがって、え?」


「……」


「いやいやいやいや、この腕!?いつもなら絶対こんな事しないのに、」



別に何も変わらないし。
いつもと同じだし。
今日はちょっと八木くんの腕にくっついてるだけだし。

あるじゃん、そういう時期も。人肌恋し季節というか。ね。

私は隣を歩く八木くんの手に自分の手を絡め、これでもかというくらいの力で彼の腕にピトリとくっついている。



「別に、いつもと同じじゃね?」


「何その言葉遣いにヤンキー顔!」


「…うるさい」


「えー…何でそんな機嫌悪いの今日、俺何かしたっけ?」


「……」



そう焦る八木くんをジトリと横目で睨むと、私の視線に気づいたのかどこかビクつく。

何よ、その態度は。やましいことがあるんじゃないの?



「ひなたちゃんにこうやってくっつかれるのは嬉しいよ嬉しいけど。本当、どうしたの?」


「うるさいやだ、今日の八木くんやだ」


「やだって言うわりに…」



こんなにもくっついてるじゃんと私を見る八木くん。



「…じゃあいい離れる、もうやだ帰る。ついてくんなはげ」


「な、何か嫌われてた時の俺への態度になってないですかね…?」



うるさい。
やだもん。
八木くんやだもん。



「え、ちょっ!本当に帰るの!?パフェ食べに行くんじゃないの?」


「そんなのいいもん」



……何で私がこんなにも機嫌が悪いかって?


それは…



「えっ、本当に帰るの!?」


「……ついてこないでばか」


「えぇ、」





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