一人静【完】

変化

ーーー




「ひーなたちゃん、おーはよー」


「……」


「んー?無視ー?」



座っている私をポスッと後ろから優しく包み、それと同時にふわりと甘い匂いをさせる八木くんは耳元で少しからかうような声で囁く



「……」


「どーしちゃったのかなー?ひーなたちゃーん」


「……」



なぜか、
あの日以来余計にくっつくようになってきた



「何でそんなに睨むのさー」



何でって。



「…触るな変態」


「前よりも冷たーい」


「…あっち行って」



こうでもしないと…



「えー?俺はひなたちゃんともっといたい」


「……」


「んー、好きー」


「……」



こうでもしないと…



「ひなたちゃん聞いてる?」


「……」


「大好き」


「……〜っ」



ほら。


ボンッと音を立てたかと思うほどの勢いで体温が上昇していくのが分かる。



「あ、やっと反応してくれた」



変わらず、耳元では彼の声が近く全神経を耳へ集中させてるみたいに私の耳で響く。



「もう、うるさい。早く離れて」


「照れてる、可愛い」


「黙って」



ドキドキと心臓の音がうるさい



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