Wedding March!【完】

おまけSS /似たもの親子

突如として、彰良と一緒に住むことになったアタシ。
彰良が修習始まる前に引っ越さないといけないので、慌てて部屋探しを始めた。

とりあえず、大学と彰良の修習地との間で住みやすそうな街をピックアップして、物件巡りを始めた。
ほぼ毎日のように、仕事が終わると内見に行ったりした。

料理をする彰良のために、使い良さそうなキッチンがあって、

間取りは2LDK以上で、

収納が充実してて、

便が良くて、

日当たりが良くて・・・


と、条件を上げたらキリがないわけだけど、妥協するのも悔しいので本気で探した。
途中、彰良の意味不明な我侭に妨害されながらも、とにかく探した。

「あんまり広くないところがいいなぁ~。絵梨子さんとピッタリくっついていなくちゃいけないぐらいの広さがいいと思う~!」

「リビング以外は1部屋あれば十分だよね。寝室あれば他はいらないよね。」

「お風呂は絶対広いところね。絵梨子さんと毎日一緒に入るんだぁ~」


などなど。

しかも、それを不動産屋さんの前でも平気で言うもんだから、恥ずかしいったらありゃしない。
おかげで、どこの不動産屋でもちょっと引き攣りながら笑われてしまった。

とある不動産屋では、内見に付き添ってくれたお姉さんに『仲がよろしくて羨ましいですわぁ』と皮肉じみたコメントまでいただいた。


そんなこんなで、なんとか決まった新居。
彰良の希望はほぼ無視してやったけど、どうにか引っ越しの日程まで決めることができた。


あとは荷造りだけだな、なんて考えていた4月の中旬。

いつも唐突な彰良が、またしても唐突に言い出した。

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