Wedding March!【完】

第1章 /ノーマルと清楚

<カフェテリアで待ってるよ~>

昼休みになり、携帯を確認すると1時間も前に受信した彰良からのメール。

昼休みは12時からってわかってるのに、なんで1時間も前に来ちゃうかな?

アタシは呆れながらもカフェテリアに向かった。
中に入ると、またしても恥ずかしげもなくブンブン手を振る彰良。

「そんなに居場所を主張しなくても、どこにいるかぐらいわかるから。」

アタシは毎度大げさな彰良に冷たく言い放った。

「もー、なんでいっつも冷たいの?照れてるの?」

勘違いもここまで来ると、感心する。

「はい、照れてる、照れてる。注文したの?」

「うわぁ・・・スルーされたよ。最近、俺の扱い雑になってきてない?」

「気のせいよ。」

ニッコリと笑うアタシ。

「あ、誤魔化した。俺ね、パスタにした。絵梨子さんは?」

「じゃぁ、アタシは日替わりサンドにしよっと。すみませーん」

「絵梨子さん、ここのサンド好きだよね~。いっつも食べてるもんね。」

確かにアタシはここのサンドがお気に入りだ。

「なんで、知ってんのよ?」

「前にも言ったでしょ?絵梨子さんがここでランチしてるのよく見るもん。」

「そんなに彰良に遭遇してた?全然知らない。」

「だろうね~。俺はずっと前から絵梨子さんのこと知ってるけどね。」

また、犬っぽくない色気のある顔を見せる彰良。

「そりゃ、学生の方は知ってるでしょ。学生課にずっといるんだし。」

「ま、そうだけど、そうじゃないんだな。」

「え?」

絶妙なタイミングで、料理が運ばれてきた。
おかげで、彰良の言葉を追及するタイミングを失った。

「あ、今日のサンド美味しそう~。パスタと半分こしない?」

キラキラと目を輝かせておねだりをする彰良。
この顔をしたら断るだけ無駄というものだ。

「んー、いいよ。」

アタシたちはパスタとサンドを半分ずつに分けて食べる。

食べながら、ふと思う。
アタシってば、いつからこんなに彰良と親しくなったんだろう?
ふつう、ちょっとした知り合い程度じゃ料理のシェアとかしないよね?

そもそも、アタシと彰良の関係ってなんだろう?
知り合い?友達?ご近所さん?
どれもしっくりこない。

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