Wedding March!【完】

第2章 /約束

相変わらず、毎日必ず送られてくる悠介さんからの『おやすみメール』。

最近では、返すコメントが定型文化してきているような気がする。
こんなことではダメだとは思うものの、上手いコメントが思いつかない。

毎日マメにメールをくれる悠介さんに、申し訳ないなと思う。

そして、もうひとつ『毎日』のことがある。

約束もしていないのに、必ずコンビニににいる彰良。
アタシも、ほぼ毎日コンビニに寄るけど、タイミング良く居るのがすごいなと思う。

そして必ず言ってくれる。

「絵梨子さん、おかえり~」

「ただいま。」

まるで、家族が言ってくれるかのように迎えてくれる彰良に、最近のアタシは『なんでまた居るの』とは言わなくなっていた。

今日も居るんだろうな、ぐらいに思っている自分がいる。
1か月前はあんなにうんざりしてたのに。

そして、コンビニで会えば必ず家まで送ると言う彰良に抵抗もしなくなった。
どうせ断ったって、間違いなくついて来る。

「明日、楽しみにしててね~」

明らかに自分が楽しみにしちゃってる彰良が言う。

「お土産なにがいい?」

いくらなんでもご馳走になるだけにはいかないので、なにか持っていこうと思う。

「えっ!?そんなのいらないよ~」

「そういうワケにはいかないよ。ワイン持って行こうか?それともデザートの方がいい?」

「じゃ、ワインお願いします。」

コンビニからアタシの家まではすぐ近く。
こんな他愛もない話をしているうちに到着する。

「わかった。じゃぁ、仕事終わったら連絡するね。また明日ね。」

最近ではアタシからも言う『また明日』

「うん、また明日ね」

アタシは気が付いている。
彰良の『また明日』は本当だということを。

だって、この1カ月ぐらいホントに毎日会ってる。
彼氏の悠介さんとは3回しかデートしてないというのに、毎日会ってる彰良はアタシにとってなんなのだろう。

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