龍神恋慕<リュウジンレンボ>(完)

意味が分からない。


だがスーは泣いていた。


スーの知らない何かがこんなにも悲しくさせる。


自分自身にも分からない。


だがただ消えていったその思いに囚われ泣くしか出来ない。


「黒龍、訳をきかせてくれるか?」


そんなスーを見て優しく抱き寄せる。


そしていつもより穏やかに黒龍に言葉をかける龍王。


「ああ、長い話しになる。」


そう言って黒龍は語り始める。


自分とフウと、そしてユイの遠い昔話しを。

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