WORLD Ⅰ 【完】

和玲の過去を知った私に何が出来るのだろう。

今、目の前に居るこの人は不器用な優しさを持ち、軽い感じの人ではない。


けれど、ここまで落ち着いた雰囲気を纏うように成るまでは、様々な経験と辛い過去があったのだ。

綾乃との関係は終わったことだと言うけれど、和玲の中には罪悪感が今も残っている。

綾乃の和玲に対する態度等を許すもその証だろう。

余程の支障がない限り、和玲が綾乃を拒否する事は無いのかもしれない。



なぜか…寂しさが胸を刺激した。

チクリ…

と、針で刺すような小さな物だった。

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