WORLD Ⅰ 【完】

翌日、事務所に着いた私達を待っていたのはやはり…綾乃だった。


「あ、来た来た!和玲~」

駐車場で待っていたのか、早々に駆け寄ってくる。

私は呆気に取られながらもこの現状を受け入れた。

和玲は一度此方を見たが

『大丈夫。行って?』

と、軽く首を傾げてから微笑んでみせた。

和玲は眉間にシワを寄せながらも視線を下げて、綾乃に腕をくまれた状態で歩き出した。


後ろ姿を見送っていると、入れ違いに、優羽が事務所から飛び出してくるのが見えた。


和玲が何かを言ったとは思えない。

多分、事務所に入ってきた二人を見て察知したのだろう。


私は和玲の車のすぐそばに立っていたが、優羽はすぐに見つけ駆け寄ってきた。

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