WORLD Ⅰ 【完】

WORLD /事件

「う…」

「やっと目が覚めた?」

裸電球が一つ目に入った。

下は冷たいコンクリート…

ここは…どこか生臭いような…ああ、魚の匂い?


「よく寝てたよね~寝不足だったわけ?きゃははっ!」

と、何が可笑しいのか独りで喋って独りで笑っている。


ビクッと体を硬直させたのは…手と足に枷がついていて鎖に繋がれてたから…

何…これ…

鎖に目を奪われていると、

「ああ、それ?前に捕まえた子ロープで縛ってたらナイフ持ってたみたいでさぁ~切ってにげられちゃったんだよね~」

どこか気怠そうに話す男。

「だからロープやめちゃったぁ。きゃははっ!」

凄く耳障りな話し方。周りをよく見ると、事務所?倉庫?の様な少し広めの殺風景な建物だった。

気を失う前の事を思い出す。
沙耶が連れて行かれそうになったのを見て、助けに行ったら
『こいつだ』
と、私を捕まえにきたんだ。


背中を冷たい物が伝う…手が冷たくなってプルプルと、震えだした。

目が覚めて朦朧としていた頭が少しずつクリアになっていく程恐怖心に変わっていく…

状況が掴めない。

私を捕らえたのは二人の男。でも、今その男達ではなく、又違う男が此処にいて…私は鎖で…


男が近寄ってきた。

「あんた可愛い…食べちゃいたい」

「……!」

後ずさる。



















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