WORLD Ⅳ 【完】

第2章 /試練

「ごめん。なぎ」

「今度は何や?」

「ううん。何でもない」

昔のことを渚に言わすのが私はあまり好きではない。

決していい思い出では無かったろうから。

でも、前を見て生きている強い渚に私は憧れに近い物を持っている。尊敬かもしれない。

私も…強く有りたい。





「今日、恋香ちゃんを連れて帰ったらね、家でパーティーの準備が出来てる予定なの」

「そりゃええなぁ。それ、ワシ行ってもええん?」

「勿論だよ。でないと話すわけないでしょ?」

「そりゃそうやな。話だけ聞いとって呼んで貰えへんかったら辛いわ」

2人で和やかな時間がすぎていく。

「沙耶とか、快斗さん、優羽さんとか他にもなぎの知らない人も居るけど大丈夫だからね」

「何がや?」

「知らない人だけど、私達の仲間だから。昔からよくして貰ってる人なの」

「ほうか」

「なぎに紹介したい人が沢山いるの」

「楽しみにしとるわ」

「うん。今日は長い1日になりそうだね」


私達は微笑み合った。

0
  • しおりをはさむ
  • 502
  • 3085
/ 516ページ
このページを編集する