WORLD Ⅳ 【完】

第2章 /過去

溜まり場についた渚は沢山の人だかりの中、恋香を連れて階段を上がる。

恋香の足取りもしっかりしていて渚はホッとしていた。

扉を開けると既にそこにはずらりと幹部以上の者達はが集まっていた。

渚の後ろから姿を見せた恋香に皆の視線が集まる。あの…翡麗ですらも顔を上げていた。




ソファーに座るメンバーを一層して恋香はすぐにここでの絶対的王者を見定め

「私が愛香の姉の恋香よ」

と、翡麗に言う。

「今がどういう状況なのか端的に説明して。最初からよ。愛香がここに出入りするきっかけになったところから」

視線を翡麗から逸らすことなく、低く真剣な声できっぱりと言った。




主に話したのは蓮。補足するように渚。

翡麗も一緒に全てを聞いていた。

顔色を変えることもなく、言葉を挟むこともなく。



愛香の所在は翡麗が愛香の腕につけたピアスのGPSで居場所は特定出来ていた。

早く駆けつけたいところだが、恋香の話を聞きブラッククロスの全容と、本当の目的を解明することが先と、翡麗の指示で今、ここに全員が揃っていた。

いや、裏では既に動いている。面子から指示された愛香の居る場所も見つけたと連絡が入っている。

ゆきや忍達も動いていた。

幹部がここに揃っているだけで…

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