WORLD Ⅳ 【完】

第2章 /旅立ち

『ヘイ!』

『午後の講義は休講だって』

『そうなのか?クソっ!急いで来たのに』






そう悪態をつくのはホームステイの時の高校のクラスメートのJOY〈じょい〉。

同じ大学を受験して見事現役合格した。

他にもLILY〈りりぃ〉と言う女の子とも一緒。




この二人は幼馴染みで、小学生の頃からの腐れ縁らしい。

『そんなこと言ったってしょうがないでしょ?』

『スピード違反でキップ切られたんだぞ?』

『あらら。そりゃ可愛そうに』

半年のホームステイのお陰で、日常会話と、余程で無い限りの授業の英語は理解できたから何とか授業にはついていけてるけど、LILYやJOYに比べたら全然だ。

だからいつも空き時間に、私はこの二人を捕まえて聞き取れなかった英語や、理解できなかった部分を教えて貰っていた。

私は『語学』と『文学』の勉強にここに来た。選択授業でフランス語も勉強中。

JOYは日本で言うなら『児童学部』保育所や、保母さんの資格を取る学科にいて、ほとんど女の子ばかりのクラスでタジタジらしい。

自分に妹が出来てから、小さい子が凄く好きになったんだって。




LILYは通訳の仕事がしたいんだとか。お父さんは仕事の関係で色んな国で生活していて、その通訳兼秘書だったママと結婚した。

そのママの事をとても尊敬しているんだとか。

世界を又にかけて颯爽と歩いているLILYの姿が目に浮かぶようだ。




其々に夢と目標をもって、楽しく前向きに過ごしていた。

そして気が付くと、アメリカに来て1年近く過ぎていた。



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