WORLD Ⅳ 【完】

第1章 /寂しさ

朝目を覚ますと私はベットで眠っていた。

自室の…

ふぅ…

溜め息を1つしてベットから起き出す。

窓からは夏のギラギラとした太陽が部屋の中まで入ってきていた。

空調設備が整っていないと死んじゃう部屋だ。だって…窓が開かないんだもの。

私は着替えを持って浴室に入る。

少し温めのシャワーを頭からかぶり
目を覚ます。

ベットに運んでくれたのは翡麗のはず。リビングに居るかな?

そう思って髪もちゃんと乾かさずに、浴室を出てリビングに飛び込む…が…


姿はなかった。

でも珈琲の香りがする。

『キッチン?』


そう思ってキッチンへ駆け込むが…居ない。

翡麗の寝室も…翡麗の仕事部屋も…どこにもいない…


こんな日は最近、珍しいことではない。

なのに…昨日の恋香と渚の電話で、ここに居られる時間にカウントダウンが始まって…


私は寂しさに押しつぶされそうになっていた。

この広い家に独りは辛すぎる。

私が寂しいだけ?

違うと思う。

多分…多分…

翡麗もこの広い家に…

独りは寂しいはず…

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