騎士~KNIGHT~ [完] 

第2章 /3話







「……おはよ」

「あぁ」

「…今、何時?」

「9時過ぎ」

「よく寝た…」

目覚めるといつも傍にいてくれる蘭の姿を確認して微笑む。

そしてそのままベッドの中で伸びをする。





回りに有ったクッションを背中に上半身を起こして、顔をしかめた。

蘭が私の顔を見て首を傾げた。

「どうした?」

「何か…体が潮臭い」

「お前は海辺で寝てしまったから」

「…」

…覚えてない。





「シャワーでも浴びろ」

そう言って腰かけていたベットの脇から立ち上がった。





「…蘭」

そう言って蘭に手を伸ばす。

蘭はもう一度座り直して私を抱き締めてくれた。





「柊に言われたの」

「何を?」

「私はとんだ眠り姫だって」

「お前は前からよく寝てる」

「…そうなんだけど…昔はそれでも物音がしたら目を覚ましてたと思うんだけど…。最近は目が覚めるまで電池が切れたみたいになってるよね」

蘭の胸にすがりながら自分の不安を告げる。





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