騎士~KNIGHT~ [完] 

第2章 /8話

メニューは各テーブルに置いてある。

お水をトレーに乗せお客さんの元へ行き

「ご注文お決まりになったら声を掛けてください」

と言って一旦席を離れた。





私が離れるととたんに聞こえ始める黄色い声。

葵の話をしているんだろう。

声に色があるのかわからないけど…

私はそのままカウンターにトレーを置いて2人の方へ視線を向けた。





先程入って来たサラリーマン風の男は1人でコーヒーとサンドイッチを食べてる。

新聞を広げながら。

歳は40歳くらいだろうか。

少しくたびれたスーツを着てその横にはハゲかけた革のビジネスバック。

中年でもビシッとしてる人はしてる。

あの纏う空気が違うのは置かれている立場が違うからだろうか。

役職とかそれなりの立場になると必然背筋も伸びるだろうし…

気の持ちようで人はどんな風にも変わる。

それはこのサラリーマンに限らずだろう。





私もそう。

きっと環境も大きく左右するだろうけど、一番大事なのは気の持ちようだと思う。



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