騎士~KNIGHT~ [完] 

第2章 /9話

ーーーーー。





額に当てられた手の感触で目を覚ました。

最初に目に写ったのは…





「…蘭」





思わず両手を差し出す。

蘭は体を寄せ私を抱き締めてくれた。

1ヶ月ぶりだとは思えない当たり前の事の様に…。



「蘭…蘭……」

何度も確認するように名前を呼びそして力を込めて抱き付いた。

漸く我に返った私は

「…ごめん」

と、手の力を緩める。

でも、私を抱き締める蘭の腕はそのままで……

私は蘭の顔を見ることが出来ない。





どんな顔をして私を抱き締めてくれているのか。

呆れてる?

微笑んでる?

そっと頭を撫でられそれが気持ちよくて、目を瞑って蘭の手の感触を感じていた。




0
  • しおりをはさむ
  • 167
  • 3119
/ 554ページ
このページを編集する