騎士~KNIGHT~ [完] 

第3章 /4話


「この施設は今でも政府の持ち物なんですか?」

「そうですよ。私が使っている事も承知の上です」

「…」

「監視するのに都合が良いからに過ぎないでしょうが」

「え?」

「だってそうでしょう?鈴木君の研究を探しだそうとしているんですよ」

「…」

「でも、消されない理由は…鈴木君の研究データーを見つけさせたいからです」

「…どういうことですか?」

「存在を知れば政府も喉から手が出るほど欲しがるでしょう。
ですが…見つからない。
そして…君を彼等に護らせながらも世間の中に解放しているのは、君への何者かの接触を待っているからでしょう」

「誰と?」

「それが分かっているならさっさと相手を捕まえてますよ。それが分からないから君を泳がせているんでしょう?」

「…」

「それとこれは私の憶測ですが、どれだけの者がその研究の事を知っているかを把握するためでしょう。そして見つけ次第消す」

「!」





「最初は接触してきたものは誰であろうと、そう、一般の者にも手を下す徹底ぶりだったようですね」

…何を言ってるのかはわからなかった。

「わざわざ私を泳がせて、私に近寄ってきたものは、皆研究データー狙いと見なして誰彼構わず殺してきたってこと?」

「端的ですね。まぁ、そう言うことです」





…誉められても嬉しくない…





坂下は何処かへ行き、そしてお盆にお弁当とペットボトルを乗せて戻ってきた。


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