騎士~KNIGHT~ [完] 

「坂下さんはもしパパの研究のデーターが手に入ったらどうするつもりなんですか?」

「完成させたいですね」

「え?」

「鈴木君の研究は完成していないから発表していないのでしょうから」

「…」

「彼の見つけたモノが何だったのか…間に合わなかったから途中で止めてしまったのかも今では不明ですけど」

「間に合わなかった?何に?」

「…」

この時、出会って初めて坂下が言葉を発するのを躊躇った。





「坂下…さん?」

「君のお母さんは…病気だったでしょう?」

「えっっ???」

坂下の目が細められ私の反応を見逃すまいとするのが分かった。





「忘れたんですか?それとも、知らなかったんですか?」





「…わ、分からない…です」





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