Fight marriage Ⅰ 【完】

第2章 /零side

「お客さん…着きました」

困った顔をするタクシーの運転手。

そこへコンコンと窓をノックしたのは…零。

「すみません。ご迷惑をおかけしました。…これで」

と、財布から万冊を数枚取り出し渡す。

「え?いや、こりゃ…どうも」

そして後部座席から茉愛沙を抱き上げエントランスを入っていく。





部屋に入りカーディガンを脱がせ、そのままベッドに寝かせる。

そして髪に止めていたクリップを外すと一気に広がる美しいブラウンの髪。

そっと一撫でし耳に髪を掛け眉を寄せる。

真っ赤になり少し腫れている耳。

後ろからはジュクジュクとしたものが出ていた。





「バカか!」

そしてすぐに消毒するが…

既に膿んでしまっている。

やはり開けたてにピアスを付け替えるのは完全な無謀だった。

分かっていたが…

手を付ける気がない代わりに自分のモノという誇示の為にこの方法をとった。





茉愛沙は全く理解していなかったが…

だが茉愛沙の母親は気付いただろう。

自分の色に染めようとする男心だと。





たが…

深意はない。

あくまでも形だけの物なのだが…

少しやり過ぎたか。







0
  • しおりをはさむ
  • 718
  • 3094
/ 359ページ
このページを編集する