Fight marriage Ⅱ 【完】

第2章 /2話

「扉も開けっ放して随分無防備だな」




「「!!」」





低い声が扉から響き…

私の肩が跳ね上がった。

「兄さん…!」





私は慌てて迅の腕の中から飛び出した。

そして自分の胸に抱いていた写真集を迅の胸に押し付ける。

「き…気に入って貰えた…の…なら良かった!」





そう言うと迅の部屋を出ようと扉に小走りで向かい、扉に凭れて立っている零に一瞬怯んだ。

零と目が合う。

「帰れって言っただろ?」

「…わ、分かってます。ちゃんと帰るつもりです」

「随分長居だな」

「え?そんなことは…」

と言いかけて、振り返って迅の部屋の時計を見た。





PM10:50





「え?うそ…」




よく考えたらおかしな事ではない。

食事を始めたのが7時頃から。

それからゆっくりと話ながら食べて…その時点で2時間くらい経っていたと思うから。




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