Fight marriage Ⅱ 【完】

そして、食事を終え今度こそはと店を真剣に見て回ることにした。

迅の物を私一人で選ぶと言うこだわりもないし、ただ、先程からの隠れた意味って言うのが怖くて、青葉に一々聞きながら手に取っていく。





たまたま通りすぎた人の香水が鼻についた。

「香水は?」

「ん…止めた方がいいな」

「…」

目についたマネキンの服に目が行く。

「服は?」

「好みがわかってるのか?相手は桐生家の坊っちゃんだろ?」

「…」

目の前の店のショーケースが目につく。

「お財布とかは?」

「それこそ好みがある。第一その辺に売ってるのを使ってるように思えない」

「…」

…確かに





キョロキョロしながら目につくものを探すけど…





「ねぇ、だったら何ならいいの?青葉はさっきから文句ばっかり!」

「文句じゃないだろ?」

「だって…一々煩いんだもの」

「う…煩いって…聞いてきたのは茉愛沙だろ?」

「…」





モールの通路の真ん中でそんなやり取りをしていた。

そんな目立つところで。






だから…

思わぬ人とこんな時に会うことになるんだ。





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