Fight marriage Ⅱ 【完】

ーーーーー。




零に言われたからとかではないけど、私はその日の内に三条の実家に帰った。

事前に電話はしておいたけど、してもしなくてもここの生活もそう変わるものではなく、いつも通りママが出迎えてくれた。





「今、芝刈りをして貰ってるの」

と、ママが窓の方を見る。

「暑いのに有りがたいね」

「そうね」

そんな風に思うのは多分青葉の…椿のお父さんだから。

だって、定期的に色んな業者が来て家の中の仕事をしていてもそんな風に思ったことなんて無いから。

強いて言うなら白滝にでさえ、感謝したことはない。





青葉のお父さんには昔から可愛がって貰ったし、花や木の名前も沢山教えてもらった。

何よりおじさんの仕事場であるこの庭は椿と青葉の3人で庭で過ごす場所でもあったから。





そう。

おじさんが芝刈りや、木の手入れや剪定などで庭に居るときだけ、椿と青葉は庭に来ていた。

私は普段も椿達に遊びに来てほしいとお願いしたけど、おじさんは絶対に『いいよ』とは言って来させてはくれなかった。

誰でも好きに出入り出来るところではないんだと、よく青葉たちに言い聞かせていたから。

でも、私がいつも一人で居たから自分が居るときだけは連れてきてくれた。





それが青葉と椿との出逢い。



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