Fight marriage Ⅲ 【完】

第2章 /1話

数か月ぶりに訪れたお婆様の屋敷は何も変わってなくて。

迷うことなく呼び鈴を押す。





『はい。あ、茉愛沙様!!』

モニターで姿を見たのだろう。

マイクを通した声が慌てたように私を受け入れてくれた。

『お待ちください!今参りますので』

そう言って出てきたのは…

もう何十年とお婆様の世話をしてくださっている方。





ガチャ…





玄関から姿を現したのはママ位の歳の女の人。

「お久しぶりですモーリさん」

「茉愛沙様!」

直ぐに駆け寄り両手で私のバックを持っていない方の手を握りしめた。

「さあさ、お入りください。今、来客中で奥様はホールに行かれてますのでゆっくりしてお待ちください。ご連絡頂いたら迎えに上がりましたのに…」

「お客様?」

私の眉間にシワが寄る。

足を悪くされてから社交界にも全く顔を出せなくなってしまわれたお婆様に誰が?

確かにお見舞いとかで訪れてくださる方も居たけど、それは何年も前に落ち着いた。

今は本当に親しい肩が顔を見に来られる程度。






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