Fight marriage Ⅲ 【完】

第2章 /4話

あの日から数日。





私が望んでいた通り静かな時間が流れていた。

零とも…峠とも一切連絡も接触もない。

このまま日本に私が帰る迄は全ては止まったままなのだろう。

でも私にとってはその方が良かった。

パパやママには自分の口で言わなければならない事だし、何よりもお婆様にはまだ言いたくなかったから。

と、言うのも…

暦は9月に入ろうと言うのに外の日射しはきつくて、体調の戻らないお婆様を散歩にも誘えない状態だった。

風邪にしてはしつこくないだろうか。

モーリは

「歳を取ると戻りが悪いんですよ」

と言うけれど日に日に食欲が落ちていくお婆様は今では日に1度点滴で栄養を補っている。

基本編み物をして過ごされそして時々私との会話。

後は車椅子の上でうとうとされているか、ベッドに横になり点滴をされていた。





お婆様はお爺様よりも歳上で…

若そうに見えても実は1世紀近く生きてられる。

1世紀と言えば…100歳だ。

うわぁ…

ここにお爺様が来てから直ぐに結婚したわけでは無いことは知っている。

2人の間には私は会長〈お祖父様〉から聞いた程度しか知らないけれど、本当はもっと様々な障害が有ったことだろう。

時代で言うならかなりの晩婚にあたる。

子供がママ一人しか産めなかった程に。

よく考えるとママとお義父様が結婚してたらかなりの歳の差夫婦になっていただろう。

そうやって考えると不思議だ。

お爺様と会長〈お祖父様〉は会長〈お祖父様〉の方が少し歳上で。

2人が出会った時には既に結婚していて子供もいた。

そしてその後お爺様が晩婚で結婚してママが生まれた。

その時にはお互いの子供達に年齢差が有ったのに、中々子供が出来なかったお義父様達とそこそこに結婚したママ達の子供である私と零の年齢差は…4つ。

このお婆様の生きてこられた1世紀近くの間に1度大きく離れた両家の子供達の年齢差は…いつの間にか追い付きそして…結婚した。





故意的なものなのか…

巡り合わせなのか…

会長〈お祖父様〉の話を聞いている限りでは歳の差は問題ではないのだろうけど。





静かに寝息をたてて眠ってられるお婆様のシワだらけの手を見て、先日の会長〈お祖父様〉の手を思い出していた。





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