Fight marriage Ⅲ 【完】

第3章 /4話

病室に入ると零はベッドの横に車椅子を着けると慣れた風にまずはベッドに座り、それから足を片方ずつ上げて上がった。

手を添えたがそんなのは形だけで、零は何でも1人でこなしていく。

間も無く回診に来られた先生に『退院』はまだ先の話だと言うことを聞いた。

『取り敢えずはボルトが入っていることを忘れないで下さい』

と釘を刺され、遠回しに『動き回るな』と言われた。

私はそれに苦笑いをしてしまったけれど、当の本人は先生の言葉にも素知らぬ顔をしていた。

相変わらず何処までもマイペースな人。





そして回診が終わり再び2人きりになる。





「退院まで…一緒にいてくれないか?」

「え?」

「話したいこともある。それに…時間も欲しい」

「…」

「俺はこう見えてもかなり計画的に事を運ぶタイプなんだ」

「そんな風に見えない。思いつきで動いてると思ってた」

「よく言われるな。だが、根拠の無い話は信じないし、足場の悪いところに建物を建てようともしない」

「でもコロコロと変わるよね」

「は?」

「いつも振り回されっぱなしだわ」

「…どっちが」

「え?」

「お前の考えてることは分からない。いつも想定外の反応が返ってくる」

「…」

「時間の無い中、こっちは寝ずに動いてるのに…お前はお構いなしに勝手なことをしてやがるし」

「し、知らなかったからでしょ。あなたの考えてることも、やってることも何も分からない事だらけ。いつだって何も言わないし。今だって…」











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