Fight marriage Ⅲ 【完】

第3章 /6話

邸に戻ると夕食の準備が出来ていて、おかしな顔ぶれの夕食の時間が始まった。

ママと迅と零と私。

出された物は何故か和食。

イギリスで…和食。

思わずじっと目の前に並んでいるお皿を見ていると

「旦那様達はそろそろ日本食が恋しいのではないかと思いまして」

とモーリが教えてくれた。

「…あぁ」

確かに私も病院では和食を口にはしていない。





「え?!」

さほど大きな声を出したつもりは無いけれど今のモーリの『旦那様』と言う言葉が引っ掛かった。

ずっとモーリはお爺様のことを『旦那様』と呼んでいた。

それ以外そう呼ぶ人は居なかったのに。





怪訝そうな私の顔を読み取ったかのようにママが

「どうかしたの?」

「だって…旦那様って…」

「ふふふ。だって旦那様でしょ?」

確かに私の旦那様ではある。

でも、モーリが口にする旦那様とは…この邸の主人を意味していると思うのは私の深読みのしすぎにのだろうか?





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