Fight marriage Ⅲ 【完】

過去の記憶 /ピアス

会社の帰りに峠の店に寄ると、早々ピアスが出来ていた。

それとセットになったシャワーパールのネックレス。

一瞬眉を寄せる。

「アイツのイメージは淡いブルーだと言ったよな」

「分かってるって。でも、これきっと似合うぞ」

「…見たこと無いくせに何でわかんだよ」

「お前が《淡い》何て珍しい表現の仕方をするからだろ」

「は?」





「まぁ、それは良いからコレ持ってけよ。ところで、ピアスホールは何個空けてんだ?それによってはこんなのも…」

と、チェーンが連なったピアスを出してきた。

「離れた所に2個空いてるならこれ…「空いてねぇよ」

「あ?」

「穴なんて空いてねぇ。綺麗な耳してた」

峠はポカンとして

「じゃ、これどうすんだよ」

と手に持ってたピアスを俺の前に差し出す。





「今日、帰ったら空ける」





「はあぁ?!?!おまっ…パーティーは明日だろうが!」

「あぁ」

「ちょ…」

「ピアッサーを2つ出せ」

「…」

「良いから出せよ。…店を潰すぞ?」

「…冗談でもそれ言うのやめろよな」

そう嫌そうに言い、渋い顔をしてピアッサーを出してきた。

そして店の奥に行き、使いかけの消毒と錠剤の薬を持ってきた。

「きっと、化膿するぞ。これで丁寧にケアしてやれよ。慣れてないと自分では上手く出来ないだろうから」

「…」

「空けたてのホールにこんなの着けるなんて…お前…鬼じゃねえの…」

「…うるせえよ」





そう言って店を出た。


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