Fight marriage Ⅲ 【完】

過去の記憶 /家出

熱が下がった女の寝顔を見ながら小さく息を吐き出す。





スースーと寝息をたてながら無防備に眠りにつくのはここを自分の家と認め落ち着ける場所になったからなのか。

俺が手を出さないと安心し尽くしているからか。

…面白くない。

何か面白くない感情が沸々と沸き上がる。





そうか…

俺を《男》と見てないことが面白くないのか。

かといってその辺に転がってる女達のように色目と欲にまみれた顔を見せられるのはヘドが出るほどうざい。

だが、やはり…

同じ部屋の隣で寝ているのに安心しきった寝息を聞くと

『意識させてやろうか?』

等と黒い感情が沸き上がる。





もう一度息を吐き出し数日半日しか行っていない会社へ今日は朝から向かう。

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