Fight marriage Ⅲ 【完】

日常 /モーリ

数少ない茉愛沙の居ないこの日。

少し前から考えていたことを実行に移すことにした。





『美容院を予約したので街に出てきます』

そう茉愛沙が言ったのは1週間ほど前の事。

快く『ゆっくりしてくれば良い』と言ったものの…

今日は朝から見慣れないワンピースに身を包んだ茉愛沙に

「誰と行くんだ?」

と思わず聞いてしまった。





「え?1人だけど…?」

「…」

「どうせ寂しいヤツとでも思ってるんでしょ」

何の反応もしない俺に、ほんの少し膨らました頬が可愛らしい。

「いや。もう少し早く分かっていたら一緒に出掛けられたのに、と残念に思ってる」

そう言ってそっとキスをすると、チークでほんのり色付いていた頬が見る見る薔薇色に染まった。

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