True lie Ⅱ [完]

2章 /現実

「じゃぁね!」

塾からの帰りの正敏と合流するまで、未美とモールをブラブラしてご飯を食べたところ。





時刻は7時45分

塾が終わる5分前には必ず間に合うように正面玄関で正敏を待ってる未美。

「健気〈けなげ〉だよなぁ」

そう呟きながらその背後を見送る私の更に背後から

「俺の事?」

と声がした。





まだ声変わりをしていない可愛らしさの残る声…

「久しぶりだね。龍生君」

「おう」

「買い物?」

「まぁ…そんなとこ」

「一人で?」

「もう来年には中学生だぞ?」

「でも今は小学生じゃん」

「ちぇっ!言ってろ」

久々に聞く『ちぇ!』に頬が緩む。

ゆっくりと近づいてきた龍生が目の前まで来たときに…

「あれ?」

今でも私よりかなり小さくて見下ろす事には変わらないのだけれど…

目線が前と違う…?

「へへーん。夏休み前から4㎝伸びたからな」

「よ、よ、よんせんちぃ??」

7月の終わりからとして…

「3ヶ月経ってないのに?」

「普通だろ」

「ええっ!」

「年に10㎝位は伸びる」

「じゅ……嘘だぁ」

「嘘じゃねぇよ」

「…」

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