True lie Ⅱ [完]

1章 /革命

龍斗さんと私。

じっと伺うように視線を逸らせずにいると、

「こっち」

龍生がツンと手首を引く。

引かれるままに着いていくと龍生はカウンターの横の扉に向かう。

扉の先は真っ暗。

でも店内からの灯りで階段があることは分かる。

薄暗い階段に1歩踏み出すと、センサーが反応して灯りを灯した。

そこに浮かび上がるように階段が現れたのだ。

龍生は私の手を引いたまま階段を降りていく。

どこに連れていかれるのか。

最近ろくでもない目にしか会っていない私の手にじわりと嫌な汗が滲んだ。

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