True lie Ⅱ [完]

3章 /鍵の意味

そんな平穏な日が過ぎていた。

そして街に一足早いクリスマスソングが流れる頃。




「私ってもしかしてどっかで見張られてる?」





そう言ったのはもう深夜といってもいい時間の午前1時前の話。

いつものマンションで事を終え、いつものように一眠りした今の私は目が冴えてて、頭もクリアだった。

今では送迎が当たり前になった帰りの車の中で行平純にそう言うと、『はぁ?』と言う顔をして私を見てきた。

「何で?」

探るように聞いてきた行平純の声は若干低く感じたけれど、そこは気にせず気になっていたことを思いきって聞いてみた。





「私が彼と出掛けた日ばかりあの人に呼ばれてる…よね?」





「出掛けた日?」

「デートしたり、勉強するにしても」

「自意識過剰じゃない?」

「……」

そんな風に言われたら言葉が返せない。

だって…

確かに自意識過剰かな?と思いながら聞いたことでは有るから。

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