True lie Ⅱ [完]

3章 /麻痺

受験生にクリスマスも年末年始もないって言うことはよく聞くけど…

私にもそんなものはなかった。





龍生が誘ってくれるかと思ったクリスマスも家族で過ごすと言うのが恒例らしく、龍生はその嬉しさを隠そうともしていなかった。

冷めた感じだった龍生は最近子供らしさを随所で見せてくれる。

その事をとても喜んでくれたのが摩季さんで『龍生の彼女に』と口説かれることが多くなったけど…

そんな言葉を卯のみにするほどもう子供じゃない。





家に帰ると母がまだ諦めていないらしく、進学の話をしてきて。

勉強だって一切してないのに何言ってるのよと、何度も言い争った。

それが嫌で段々母が居る時間には家に寄り付かなくなった。

冬休みの日中は龍斗さんの店で過ごすことが増え、宿題をしたり開店前の店の掃除の手伝いをしたり、楽しい時間を過ごしていた。

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