True lie Ⅱ [完]

3章 /行き場

家に帰って現実に戻された。





まず、ポストに溢れるほどに入っていた手紙に唖然とした。

それを持って家に入り、一つ一つ封を開けて中を確認していく。

電気代、水道代ガス代の引き落としの通知。

それらは全て引き落としました…の通知で。

それにホッとしてソファーに座り込んだ。

前と違うのは、もう母は居ないってこと。

だからどこからか生活費が振り込まれることもない。





ここには…居られない。

2LDKの普通の部屋だけど今の私には広すぎるし贅沢過ぎるから。

不動産に行くにしても未成年に部屋を貸してくれるのか。

事情を話して摩季さんに契約迄お世話になれないだろうか。





「どうしよう…」





頭を抱えて言葉を漏らしても誰も返事なんてしてくれない。

取り合えずと携帯を充電器に差し込み、暫くして電源を入れて…

思わず涙が出た。





「丈二…」

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