True lie Ⅱ [完]

2章 /夏の終わり

夏休み最終日。





母の仕事も休みとあって、私と母は…不動産に向かっていた。





母が帰ってきてから何の仕事をしていたのか、本当の所は知らないけれど…

「転勤になったのよ」

突然そんなことを言い出したから。

「へ?」

「県内なんだけどね」

高校と職場の近くと言う事で選んだ今の家だったけれど、今度の職場からは遠いらしい。

そして夏休み前の3者懇談で、私は進学を希望すると言う話しはしていた。

まだ大学は絞っていないのだけど…

それに、確かにそんな話しはしたけれど…

この夏休みの間、私の人生は大きく変わってしまって受験勉強なんて全くしてない。

今は母が戻ってきて状況が変わったと言え、このまま大学なんて行けるのかどうかも分からないし…。

ってか、そんなお金が有るなら借金なんてしてないっての!!





「愛桜がどこの大学に行くかにもよるんだけどね」

その言葉に今の今自分が考えていたことが聞こえていたのかと言葉に詰まる。

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