ストックホルム症候群

恋愛 7ページ(完結) 9452字 更新日 2017/03/01 読者 885人 公開 0 0


子供の頃の話だ。まだ性別なんて関係なく、遊べた頃の話。


「満おじさん」


そう言って笑いながら近寄ってくるあの子が、たまらなく愛しかった。まだ愛も恋もわからなかったけれど、この気持ちが特別なものだと気付いていた。だから、誰の手にも渡したくなかった。
もうなりふり構ってられないと決心して、僕はあの子のことを愛することを誓った。


「神様、どうか」


あの子に幸福を。だなんて、神様に縋るしかなかった。
どうかどうかと願いをこめて、キスをした。
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