幸せを知りたくて夢を見た【編集済み】

第一章 /雅貴 Side

「組長、どうするんですか。ひかりさん、かなり危険な状態ですよ」


「ちっ、自分から捨てておいて今更、ひかりを取り戻そうだなんて反吐が出る」


「ねーねー、それよりもさぁ、ここに初めてひかりちゃん連れてきたときにケガさせた組員いたじゃーん。俺に再教育、させてよー」


「空、今は」


昴と空が別々の話題を言ってくる。俺は聖徳太子じゃねーから一度の会話に複数の話題を盛り込まれても聞き取れない。


「わかった、再教育は空に任せた」


「はーい、じゃあいってきまーす☆」


怪我をさせた組員に関しては確かに俺も再教育が必要だと思っていたが、空の再教育は俺よりもえげつない。きっと更生させることだろう。


「昴、ここをいったん離れる」


「わかりました、別邸の用意を今日中には」


「ああ、頼んだ。それから、あいつらも呼び戻せ。奏斗もだ」


「はい」


ひかりは今、風上の若頭に狙われていて危険な状態だ。ここにいることも割れているだろう。それならもう一つある別邸に住まわせて解決するまで静養させたほうがいいだろう。

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