Border Color【完】(旧:碧の陽炎)

日常

もうすぐ四限が終わる。



秋の始まりの心地よい風が吹き、開け放たれていた教室の窓は、ザッと音を立ててカーテンが揺らめいた。
肩まで切り揃えた栗色の髪が視界を邪魔をし、髪を耳にかけた。



窓側の席からは校庭が見渡せる。
アオイは授業に集中できずにぼーっと校庭を眺めていた。



お腹すいた。


今日は朝バタついてお弁当を持ってこれなかったから、チャイムと同時に購買に走って行かないとパンが売り切れる、なんて考えながら昼食の開始のチャイムを待ちわびていた。



あと10分でーー、という時に複数の低いエンジン音が聴こえてきた。

段々と近付いてくるエンジン音に まわりも気づき始め、
そのエンジン音が学校の駐輪場に吸い込まれて行くのを確認すると


待ってましたとばかりに学校中の女子が色めき始めた。



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