Border Color【完】(旧:碧の陽炎)

同盟?

助手席に石黒が乗り込むと
車は滑るように動き出した。


アサギはそっとアオイの顔を確かめると
気を失っていた。

顔が青い。

撃たれたから時間が経ち過ぎてしまった。
出血も多いし、急がなくてはならない。


運転手をチラリと見ると黒いスーツを着ていた。


バックミラー越しに運転手と目が合う。


利人リヒトさん、

今度は何やったんですか?
そんな血だらけの女の子抱えて、

シートが血だらけになれば、
流石にわたしも社長を誤魔化しきれませんよ。

坊ちゃんに関わらないでくれと、
再三申しておりますでしょう」


「うっせぇなあ。
ミツキがやりたくてやってんだ。
別に俺が強要しているわけじゃねーよ。

いいから薬師ヤクシのおっさんの所に急げよ。

この女死んだらテメェのせいにしてやる」


石黒が灰谷を本名で呼んだのを初めて聞いた。








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