No.2 上

立冬 /過去

家の中は異様だった。


汚い…けど、それだけじゃなくて

全ての窓は光を遮断するようにカーテンが引かれ昼間なのに暗い

ダイニングのテーブルには酒。下にも酒瓶や缶が転がっている

対面式のキッチンにはゴミが散乱している

反対にリビングは何もない。綺麗すぎる。薄暗い中で真っ黒いTV画面が不気味だった


彼女はその中を慣れたように

「私の部屋は2階です。すみません荒れてて」

と、言ってずんずん進んで2階の階段まで案内した

「私シャワー浴びてきます。部屋は手前から2番目の部屋です。そこでちょっとまっててください」

と言ってお風呂場へ行ってしまった

階段を1段1段のぼる

親は…帰っては来ないのだろうか?

ふと、疑問が頭に浮かんだ

それも後にわかるだろうと、適当に答えを導きだし
彼女の部屋を目指した


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