きょうれんはんしゃ

はん /記憶

私のいちばん古い記憶は



母の目から涙がおちるところ


その次の記憶は



くらくて低い天井と、花の匂い



そして、がしゃりと鍵をしめて


ゆっくり運ばれる



私はすっかり闇に飲まれてそのあとはわからない。



「いな、ここにいたんだね。探したよ」



目をあけると、彼がいる



だから私はあの暗い闇に飲まれなかった



「よかったーーーー」



いつも見つけてくれるのは貴方



「嬉しい」



どこに行ってもちゃんと見つけてね




私の愛おしい貴方ーーーー







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