no.2・番外編

3 /しょくざい

side


疑わないで、と言った夕になにも返せなくなった

罪悪感だけが喉元からせり上がって今にも吐露してしまいそうだった


だが、だめなのだ。それでは

俺は疑った罪を忘れないことで償わなければならない

愛する故に俺は絶望感にうちひがれた


ふと、夕を見るとふんわりと笑っていた

それがあまりにも儚くて目を奪われる

「私、生きててよかった?」


それはあまりに哀しくてあまりに絶望していた

だから思わず抱きしめていた


「ーーーーー…………」


夕の目は完全に色を失っている。虚ろでなにも見えない


抱きしめているのに、生きているはずなのに生気が感じられなくて


「夕?」

と声をかけた


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