SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード2 /5

シートに体を沈めると、バックの中から携帯の着信音が聞こえた。


「?」


携帯を取り出し発信者を確認すると“渉”から。


ちらっと隣に乗り込んだ京さんを見ると、「出ていいぞ」と言ってくれた。


体を窓の方に向け“通話”を押してから携帯を耳にあてる。


「…もしも…『お前、何処にいんだ!』」


渉の大きな声に、耳がキーンとなる。


「…渉、声大きい」

『あ?何処にいんだよ!』


声の感じからして、何故か渉は怒っているようだ。


「…どこかのコンビニ」

『どこだよ…』

「…わかんない」


そんな会話をしていると、京さんが背を向ける私の髪に触れてきた。


― 何!?


『…京さん達と一緒にじゃないのか?』

「い、一緒だよ」


京さんのいきなりの行動に動揺してしまった。

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