SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

「んじゃ、そろそろ戻るか!」


笑いの収まった秀さんの手が車のシフトノブに伸びる。


車がゆっくりと走り出した。


「そーいや、渉なんだって?」


ハンドルを片手で操る秀さんが口を開く。


「早く送ってもらえって…」

秀さんは「なんや渉、優ちゃんの親父みたいやなぁ」と楽しそうに笑った。


「そういえば、渉が秀さんと連絡が取れないって言ってましたよ…さっき携帯預かった時、不在着信のマーク付いてましたけど…」

「そーなん?」


ポケットから再び携帯を出した秀さんは、「なんやこれっ!?」と画面を見て驚いている。


―…どうしたんだろう?
ってかちゃんと前見て運転して欲しい…


「あかんわ…」と静かに呟く秀さん。


「…どうしたんですか?」

「渉からの着信、10件以上入っとるわ」

「!?」

「あの渉がねぇ~、ほんま優ちゃんこれから大変やわ」

「???」


「優…」


秀さんの言っている意味が分からず首をかしげると、隣から京さんに呼ばれた。

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