SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

―――…
――…
―…


―…ここはどの辺り?


コンビニを出てから15分ぐらいたっただろうか。
車は未だ走り続けている。
暴走から抜けた時の様な荒いものではなく、とても静かな安全運転。


窓の外を見れば明かりはなく、すれ違う車も少なくなっていた。


「優ちゃん、もーすぐ着くで」


「は、はい」


どうやら渉のいる倉庫の近くまで来たようだ。


ふと暴走時の光景が頭を過ぎる。


今まで聞いた事のないバイクや車の爆音。
道路を埋め尽くす光。
そして、圧倒的な闇と力…


私は今日、渉の今いる世界に一歩踏み込んだ。


そこには、たくさんの笑顔と笑い声が溢れ、闇は優しく私を迎え入れてくれた気がする。


そしてその闇は、私と京さんを会わせてくれた。

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