SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード3 /1

「優ちゃん、どうしたんや!?」

「優さん!?」

「え!?」

急に泣き出した私を見て、秀さん、葵兄、涼は戸惑い、私の涙の理由に気づいた渉は、「よかったな」と、優しく声を掛けてくれた。


「優、泣くな」


京さんの手が私の頬に伸び、流れる涙を拭ってくれた。


「…泣いてごめんなさい。みんなのくれた言葉が嬉しくて…ありがとうございます」


涙が落ち着いた私は皆に感謝の気持ちを伝えた。


「へ?」


秀さんのとぼけた声と顔を見て笑ってしまった。


「優は笑ってたほうが可愛い」


…え?


京さんの言葉に頬が熱くなる。


「ちょっ!俺の顔見て笑うってなんやねん!!」


笑われた事が不服そうな声が聞え、秀さんに視線を向けると睨まれていた。


…そ、そんな睨まなくても


「優さんに凄んでんじゃねぇぞ!てめぇがすっ呆けた顔してっからだろ」


葵兄が睨む秀さんを止めてくれた。


…葵兄、怖い…
葵兄だけは怒らせないようにしようと決めた。


「優、秀の顔なんて見るな」


京さんは私の顔の前に手を出た。
今の私の視界には、京さんの手のひらしか映っていない。

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