SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

「久しぶりに見た…」

「え?何を?」

「お前の楽しそうな姿と…涙…」


渉が静かに呟く。


「うん…私も久しぶりに笑った気がする。それに泣いたのいつ振りだろう…」

「あぁ…」

「渉。今日連れて行ってくれて、ありがとう」

「礼はいい。お前が行きたいって言ったんだ」

「…うん。でも、ありがとう」

「…あぁ」


街灯の光が車内を照らす。
渉の満足そうな笑顔が見えた。


倉庫へ向かうときは、不安と緊張でいっぱいだった。
でも、今の私の心は軽く満足感で溢れている。


…里緒にもお礼言わなきゃ


倉庫へ行くきっかけを作ってくれたのは、大切な友達の里緒。


今日誘われて行かなければ、大切な事に気付けなかったし、京さん達とも出会えなかっただろう。


…ありがとう…。


心の中で呟いた。


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