SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

マンションの入り口まで行き、後ろを振り向くと、車はまだ停まっていた。


黒塗りの車に向かって軽く手を振り、マンションの中へと入る。


エントランスを抜け、エレベーターのボタンを押すと、直ぐに扉が開いた。
それに乗り込み、私の部屋の階のボタンを押す。
エレベーターの扉が閉まり、私を上へと運んだ。


…いつ帰って来たんだろう


ぼんやり考えていると、扉が開いた。


…連絡くれればいいのに
あ!携帯壊れたから番号変わっちゃったんだ…教えてないかも…


自分の住む部屋の前まで歩き、ドアの前で立ち止まる。


そっとドアノブを下にさげ、軽く引く。


「!!」


鍵を掛けたはずのドアが開いた。


…間違いない…。


この部屋の鍵を持っているのは、住んでる私はもちろん、スペアキーを持っているのは、渉とあの人しかいない…


…面倒くさいな…。


私はため息を付き、開けかけたドアを開いた。

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