SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

「そんな緊張しなくてもいい」


拓真は低く、優しい声で言った。


ゆっくりと拓真に視線を向けると、色素の薄い茶色い瞳と目が合う。


「えっ?」

「さっきから動揺してるだろ」


確かにテーブルの上の光景をみた瞬間から動揺し、拓真の行動と言動に緊張していた。


「な、なんで?」

「それ」

「えっ?」

「さっきから、噛みまくってる」

「そ、そんな事ないです…」


…言ってるうちから噛んじゃった。


「それに、敬語使ってる」

「あ…」

「優は分かりやすい」


拓真は優しく微笑んだ。


…あ、似てる…。


微笑む拓真の表情は、少し父と似ていた。
そのせいか、心が落ち着く。


私は「そんなことないもん」とカップに口を付けた。

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