SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード3 /3

「んじゃ、話してもらおうかな」


タバコの煙を吹き出しながら、拓真が口を開いた。


「ん?」


拓真の問いに、ゆっくりと顔を向けると、笑顔でタバコを咥える顔がある。


「こんな時間までどこ行ってたんだ?」


拓真は笑顔のまま尋ねてくる。


「…!!」


その表情をまじまじと見て固まった。
口元は僅かに弧を描いているが、目が笑っていない。
私は慌てて視線を反らした。


「優、誰と一緒にいたんだ?」


拓真はゆっくりと私の頭に手を伸ばし、髪を撫でながら聞いてくる。


「…わ、渉と…」


私は拓真と目を合せぬまま、小さい声で呟いた。


「渉? あのクソガキが!」


怒りを含んだ声に、ゆっくりと拓真に視線を移す。


…ひぃっ!


そこには、眉間に皺をよせ、何かを睨めつけるような顔をした拓真がいた。


「チッ…。 んで、一緒にどこ行ってたんだ?」


拓真は再び私の髪を撫でながら聞いてくる。
眉間には未だ皺をよせたまま。

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